診療科の特色 | 対象とする主な疾患 | 外来担当医師一覧 |
診療実績 | 脳卒中教室について | 臨床研究 |
脳血管内科は主として脳梗塞や一過性脳虚血発作(脳梗塞の前ぶれ発作)の診療を担当しております。これまでも発症4.5時間以内の脳梗塞症例に対する血栓溶解療法(tPA治療)を積極的に行ってまいりました。2016年からは脳神経外科と共同で脳血管内治療を行っており、より専門的な治療を提供できる体制となっております。
2018年末に脳卒中・循環器病対策基本法が成立し、脳卒中の予防推進と、迅速かつ適切な治療体制の整備がすすめられています。当院は、日本脳卒中学会より2019年9月に一次脳卒中センター(PSC:Primary Stroke Center,24時間365日t-PA投与が可能な医療機関)の認定を受けました。さらに2020年10月には機械的血栓回収療法が常時実施可能な、地域における脳卒中診療の中心的な役割を担う施設(PSCコア施設)としての活動を委嘱されております。
当院には脳卒中の専門病棟および脳卒中リハビリテーション看護認定看護師を含む専門スタッフが治療・看護にあたります。脳卒中および神経疾患の基幹施設として、診療や臨床研究に邁進し地域医療に貢献することが私たちの使命です。
血栓回収術 | 頸動脈ステント留置術 |
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得意とする診療分野 | 行っている検査 |
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・脳梗塞ならびに一過性脳虚血発作の急性期治療 ・頭頸部血管病変の評価および治療 ・脳卒中の再発予防 |
【脳全体の評価】頭部CT、頭部MRI |
左中大脳動脈分枝閉塞 |
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頭部MRA 頭部MR(ASL法) |
左内頸動脈狭窄 |
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頸部CTA RI(SPECT) |
担当医 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
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≫有廣 昇司 | 再来 | 再来 | 新患 | 再来 | |
≫鶴﨑 雄一郎 | 新患 | 再来 | |||
≫木村 俊介 | 再来 | 新患 | |||
≫森田 隆雄 | 新患 | 再来 | |||
脳ドック(午後) | ★ |
※新患については月~木曜日にご紹介いただけると幸いです。
※救急患者につきましては常時対応いたします。
超急性期の脳梗塞症例に対する血栓溶解療法(tPA治療)や血管内治療(血栓回収)を積極的に施行しています。
入院件数
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年度
| 急性期脳梗塞 |
t-PA |
血栓回収 |
頚動脈ステント |
TIA |
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2016年度 |
214 | 18 | 8 | 5 | 17 | |
2017年度 |
185 | 17 | 17 | - | 10 | |
2018年度 |
187 | 17 | 25 | 15 | 12 | |
2019年度 |
196 | 10 | 10 | 7 | 14 | |
2020年度 |
218 | 13 | 16 | 5 | 14 |
脳卒中のことを皆さまと一緒に学び、より深く理解していただくために脳卒中教室を開催しています。
入院中の患者さんを対象とした病棟での脳卒中教室 |
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脳卒中リハビリテーション看護認定看護師2名が中心となり、入院中の患者さまとご家族を対象として「脳卒中とはどんな病気か」についてお話します。 病棟看護師が作成したパンフレットやAct FAST(アクト・ファスト)カードを無料で配布しています。入院中の患者さまが対象のため、参加を制限させていただくことがありますのでご了承ください。 |
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●「脳卒中教室」が日本テレビ「世界一受けたい授業」(平成28年4月9日放送)で紹介されました!(こちら) |
Act-FASTを用いたセルフチェック方法 |
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脳卒中は再発しやすい病気です。脳卒中の症状は多彩ですが、中でも「顔」「腕」「言葉」の症状は、脳卒中の可能性が高いことが報告されています。
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10月29日 -世界脳卒中Day- |
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世界脳卒中Dayにあわせて、地域住民の方々を対象として、院内医師や看護師を中心とした脳卒中予防に関する啓蒙イベントを予定しています。内容の詳細については、当院ホームページでお知らせします。 | ![]() |
患者さんやご家族が集まって、お互い悩んでいることや、こうしたらよいというアドバイスなどを話し合う機会として毎月第1金曜日午後3時~4時に開催しています。
※現在、新型コロナウイルス感染症の影響で、Web開催となっています。
※ご参加を希望される方はホームページをご確認の上、ご連絡下さい。
(支部長:永田泉 小倉記念病院 理事長・病院長) 日本脳卒中協会(http://www.jsa-web.org/)と協力して 脳卒中の啓発活動を積極的に行っており、北九州支部では 年1回公開セミナーが企画されています。 |
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患者さんにご協力をいただき下記のような治験の実施、および臨床研究へ参加しています。
● ATIS-NVAF研究
非弁膜症性心房細動とアテローム血栓症を合併する脳梗塞例の二次予防における最適な抗血栓療法に関する多施設共同ランダム化比較試験(UMIN000025392) 詳細はこちら
● BAT2研究
抗血栓療法新時代における脳・心血管疾患患者への経口抗血栓薬の使用実態と安全性を解明する多施設共同観察研究(UMIN000023669) 詳細はこちら
● 福岡脳卒中データベース研究(Fukuoka Stroke Registry: FSR)
福岡県内の8施設による多施設共同研究です。ご承諾をいただいた急性期脳卒中患者さんのデータを登録し、追跡調査を行っています。脳卒中の予防・診断・治療の発展に寄与することを目標としています。 詳細はこちら
● PROP-J研究
脳卒中患者の長期予後追跡のためのQOLデータ収集システムの開発