独立行政法人労働者健康安全機構 九州労災病院

前立腺がん

病態

皮膚は表皮、真皮からなりその下に皮下脂肪織があります。

表皮は数層の細胞からなる薄い組織で、表面から、角層、顆粒層、有棘層、基底層からなります。基底層での分裂で生じた細胞が角質になるまでを皮膚のターンオーバーといい,これに要する時間はおよそ28日間とされています。基底細胞の間にところどころメラニン細胞があり、メラニン色素を産生します。 真皮はコラーゲンなどの線維組織からなり、微小な血管網、神経を有しています。毛や脂腺、汗腺などの皮膚の附属器は表皮から真皮さらに皮下にかけて存在します。皮膚はこのように様々な組織から構成されており、これらの組織から悪性腫瘍が生じますので,皮膚癌には多くの種類があります。 ここでは、代表的な皮膚癌、および前癌状態(表皮内癌)について紹介します。

超音波器具

前立腺癌治療の必要性と治療法選択

前立腺癌の進展度分類(日本泌尿器科学会 前立腺癌取扱い規約より)

T-原発腫瘍

TX
原発層の評価が不明
TO
原発腫瘍を認めない
T1

触知不能、または画像診断では診断不可能な臨床的に明らかでない癌

  • T1a 組織学的に切除組織の5%以下に偶発的に発見される腫瘍
  • T1b 組織学的に切除組織の5%を越え、偶発的に発見される腫瘍
  • T1c 針生検により確認(たとえばPSA上昇による)される腫瘍
T2

前立腺に限局する腫瘍

  • T2a 片葉に浸潤する腫瘍
  • T2b 両葉に浸潤する腫瘍
T3

前立腺の被膜を越えて進展する腫瘍

  • T3a 被膜外へ進展する腫瘍(片葉または両葉)
  • T3b 精嚢に浸潤する腫瘍
T4
精嚢以外の隣接組織(膀胱頚部、外括約筋、直腸、鋸筋に浸潤する腫瘍

N-所属リンパ節

NX
所属リンパ節の評価が不可能
NO
所属リンパ節転移なし
N1
所属リンパ節転移あり

M-遠隔転移

MX
遠隔転移があるかどうか不明
MO
遠隔転移なし
M1

遠隔転移あり

  • M1a 所属リンパ節以外のリンパ節転移
  • M1b 骨転移
  • M1c 他の部位への転移
  • T1c 針生検により確認(たとえばPSA上昇による)される腫瘍
前立腺癌治療の必要性と治療法選択

前立腺癌の治療法

下記治療法を組み合わせることも多いです。

手術療法

前立腺全摘除術

前立腺と尿道、前立腺と膀胱を切り離して、前立腺と精嚢を取り出します。当科では、開腹手術で行っています。ロボット支援手術を行っている施設もあります。

放射線療法

外照射

当院では、放射線治療装置を用い、36回の外来通院治療(2か月弱)を行っています。そのほかに、小線源療法(ヨウ素125シード線源)、内照射療法(イリジウム192)、さらには、粒子線治療(重粒子線治療、陽子線治療)などを行っている施設もあります。

内分泌療法

体内の男性ホルモンを低下させたり、その作用を抑制する治療法です。

男性ホルモンは主に精巣でつくられるため、外科的に精巣を摘除する方法と薬物療法があります。薬物療法には、LHRHアゴニスト(注射)とLHRHアンタゴニスト(注射)があります。どちらも精巣摘除の時と同様、男性ホルモンを低下させます。また、男性ホルモンの作用を抑えるのに、抗アンドロゲン剤を併用することも多くあります。これらの治療が効かなくなると女性ホルモン剤投与をすることもあります。

化学療法

内分泌療法が効かなくなった前立腺癌に対し行っております。点滴治療や、最近は内服治療剤がでてきており、状態に応じて薬物を選択します。

無治療経過観察療法

おとなしい癌と判断されたり、治療のメリットよりデメリットが大きいと考えられるときなど、年齢なども考慮して、PSAを定期的に測定し、無治療で経過観察することもあります。

そのほかの治療法

当院では行っておりませんが、ペプチド療法(癌に対する抗体を利用)、遺伝子治療(アデノウィルスを利用)など行っている施設もあります。

終わりに

前立腺癌は早期発見が大事です。50歳を超えたら、採血でPSAを測定しましょう。